鮮やかな色彩や個性的な作風で知られる片岡球子さんが16日、急性心不全のため神奈川県藤沢市内の病院で死去されました。103歳でした。
代表作には、武将や浮世絵師など男性の肖像を題材にした「面構」シリーズなどがあります。
82年には日本芸術院会員、89年には文化勲章を受けました。
片岡さんは、日本画の歴史に大きく貢献された女性でもあります。
「遅咲き、型破りの画風」
先日、片岡さんに関する記事を見つけました。
画家としての飛躍のチャンスをつかんだのは50歳を過ぎてからだそうです。
有名な「面構」シリーズを描き始めた時は、61歳になっていたとのこと。
自活のための小学校の教諭と絵筆を執る生活は30年も続いたという話には驚きました。
「絵にも教育にも同じ値打ちがある。両方とも苦にならなかった」
という言葉には、凛とした強さを感じます。
片岡さんの生き方は、作品と共に私達にも大きな強さを残してくれました。
ご冥福をお祈りいたします。