南青山の裏道を歩いていくと、コンクリート打ちっぱなしの建物。
背の高い扉は自動ドアとなっており、そこから見える空間は「近未来」・・・そんな言葉が浮かびます。
そう、ここは『
galleryROCKET』
過去に原宿の同潤会青山アパートの一室で約9年間に渡り新進気鋭のクリエーターとコラボレーションしてきました。
そして2年弱の休廊のあと、2007年11月にこの場所に移転オープンしたのです。
このギャラリーの魅力の一つは、夕方5時から夜9時まで開館ということ。
まさに「夜のギャラリー」です。仕事や食事の後でも楽しめるのが嬉しいですね。
現在は「CAP BOOK MARKET」展が開催中。
BRUTUSやVOGUE NIPPONなどの雑誌のアートディレクション&デザインを手がけるデザイン事務所CAPの代表、アートディレクター藤本やすし氏。
その藤本氏のコレクションとして、保存されていたヴィンテージマガジンが展示・販売されています。
アーティストユニット・森(飯田竜太氏+内沼晋太郎氏+施井泰平氏)、写真家・かくたみほ氏、美容師・伊藤和明氏(ACQUA Aoyama)による、本を使ったアート作品も展示を行われています。
1940~50年代のEsquireなど、丁寧に保存された貴重なものとの対面に感動します。
今回のイベントは、ブックコーディネーター内沼晋太郎氏がプロデュースしています。
内沼氏に関連することは、昨年のブログにも綴らせてもらっていますが、ここで改めてご紹介。
2003年、本との偶然の出会いをプロデュースするユニット「
ブックピックオーケストラ」を設立。
自身の「本とアイデア」のレーベル「numabooks」を設立し、アパレル、カフェ、ホテルなどのブック・コーディネイトをメインに、いろいろな業界で企画・ディレクションの仕事を手がけられています。
私とブックピックオーケストラとの「偶然の出会い」はBankART1929でした。
その時の偶然の出会いにより、本に対する意識が変わったのです。
今回のイベントも、やはり内沼氏らしいプロデュースが光っていました。
金曜日の夜、お洒落なギャラリーで貴重なヴィンテージマガジンと出会ったあと、隠れ家的バーでのお酒はきっと格別に違いありません。
12日まで開催中です。