20世紀を代表する振付家モーリス・ベジャール氏がスイス・ローザンヌの病院にて死去したと外出先で知りました。享年80歳でした。
ベジャール氏は1927年1月1日フランス・マルセイユに生まれ、ダンサーとしてさまざまなバレエ団で活躍した後、振付家としての活動を開始しました。
ベジャール氏が発表した作品は「ボレロ」「ニジンスキー、神の道化」「バレエ・フォー・ライフ」などがあります。
どれもバレエ界に衝撃を与える作品ばかりです。まさに現代最高の振付家でした。
本当に残念です。
大の日本通としても知られ、日本の古典芸能を題材にした作品、「黒塚」「舞楽」故・中村歌右衛門丈へのオマージュ「東京ジェスチャー」三島由紀夫からイメージを得た「M」も発表しています。
ベジャール氏と共演したことのある、歌舞伎俳優の坂東玉三郎氏も「国や様式を超え通じ合え、また人間のすべてを描ける濃い魂を持っている芸術家」と語っていました。
20世紀のバレエ界に功績を残したベジャール氏のご冥福をお祈りいたします。