先日、ロシア旅行のお土産をいただきました。
一度は訪れてみたい国なので、大喜びです。
ロシアには興味深いものがたくさんあります。
歴史ある美術館やロシア児童文学、ボリショイ・バレエ団、ボリショイサーカス・・・
(ちなみに「ボリショイ」とはロシア語で「大きい」を意味するそうです。)
夏の恒例行事として、小学生の頃よく千駄ヶ谷にある東京体育館へ「
ボリショイサーカス」を観に行きました。
鮮やかな衣装を纏ったアーティスト達が繰り広げるショーに目を奪われました。
そこへ道化師として登場する「ユーリー・ククラチョフ」
その中でも彼の存在は特別でした。
気まぐれで芸を仕込むのが難しいといわれる猫に、世界唯一、伸身倒立の大技などをさせることに成功したのです。
音楽やストーリーにのせてククラチョフ氏と猫たちが演技を披露するショーはただ驚くばかりでした。
ボリショイ時代、公園に捨てられていた猫を持ち帰り、15匹になったころ、サーカスで使ったらどうか?と思ったのがはじまりだったそうです。
猫に芸を仕込む秘伝はという質問に、
「仕込むというより、一緒に楽しむこと。プライドをくすぐるのがコツです。決して怒らない。怒ると、すねて一生言うことを聞かない。愛することが大切なんです」
と答えています。
50匹の猫を率いて88年に「世界でたったひとつのククラチョフの猫劇場」を発足。90年にはモスクワ市に専用劇場「Cat Theater」も設立し、日本、パリなど世界12カ国で海外公演をはじめられたところまでが私の知っている限り・・・。
その後の彼の近況が気になる今日この頃です。