






この日は、映画『君の名前で僕を呼んで』を観ようと思ったのです。
いつもお世話になっているサロンから、いつもの空間でお茶をし、いろいろ整え、
そして、
ル・シネマへ。
映画『
君の名前で僕を呼んで』
(原題:Call Me by Your Name)
アンドレ・アシマンの同名小説をもとにした映画『君の名前で僕を呼んで』は、1983年夏の北イタリアを舞台にティモシー・シャラメ演じる17歳少年エリオと、彼の父が招いた24歳の大学院生の青年オリヴァー(アーミー・ハマー)が次第に惹かれあっていく模様を描いた作品です。
サントラにも惹かれました。
Sufjan Stevensの『Mystery of Love』をはじめ、懐かしの名曲 Giorgio Moroder & Joe Espositoの『Lady, Lady, Lady』
フラッシュダンスのサントラにも収録されていましたね。
北イタリアの美しい景色、2人の自転車のシーン。
そして、かつてない3分30秒にも及ぶ超長回しのラストショット。
すべてが美しいのです。
「人は早く立ち直ろうと
自分の心を削り取り
30歳までに
すり減ってしまう
新たな相手に
与えるものが失われる
だが 何も感じないこと・・・
感情を無視することは
あまりに惜しい」
これは、エリオの父が息子に優しく語りかけた言葉です。
・・・すり減ってしまう
とても深いメッセージです。
17歳と24歳の青年の恋を瑞々しく描き、初めての、そして生涯忘れられない恋の痛みと喜びを描いたこの作品は、誰もが胸の中にある「大切なこと」を思い出すのではないでしょうか。