「彼女の指先と神話」タイトル。そして、赤くマットな質感が印象的なフライヤー。
まるで小説のような展覧会でした。
アルマスギャラリーと
アートト キュレーション・プラクティスコースの共同開催で、野村和弘氏と柴田健治氏による展覧会「彼女の指先と神話」展が開催中です。
先日開催されたアーティストトークでは、作品背景を知り驚くこともたくさんありました。貴重なお話しをありがとうございました。
お二人の作品に共通するテーマ「不確定なもの」
野村和弘氏は、イヤリングやスツールなどによるインスタレーションを展示されました。また、鑑賞者の姿さえも映し出す鏡のような絵画は柴田健治氏の作品。
アートト代表でキュレーターでもある小澤さんのテキストにもあった「楽屋」という言葉。
とても不思議な空気が漂う空間となっていました。
「セカンドハンドの片方のイヤリング」
そこからはいろいろと想像の世界が広がります。
落としてしまったのか・・・はずした直後なのか・・・
はずす瞬間に考えること・・・そして、それは特別な時間。
子供の頃、大人の真似事で「母親のイヤリング」をこっそりとつけてみたことを思い出しました。
「鏡のような絵画」
奥深いその色合いが何層にも重ねられた油彩での表現。
霧の中の森と湖・・・潤んだ瞳で見たような景色のようでもありました。
「彼女の指先と神話」の「彼女」の存在がほんの少し伝わってきた気がします。
この小説は、まだまだ続きそうです。
「彼女の指先と神話」展2018/1/19(金)- 3/3(土)
開廊日:金、土、日のみオープン(2月16日、17日、18日は、休)
開廊時間:12:00 – 19:00
アルマスギャラリー〒135-0024
東京都江東区清澄2-4-7
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