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5月28日(日)
加藤アキラ [孤高のブリコルール] 展へ。
ブリコルール(器用人)とは、ありあわせの道具や材料を用いて自分の手でものを作る人のこと。フランス語のbricoler(繕う)に由来。
加藤アキラさんは、1960年代に前橋を舞台に活動した「群馬NOMOグループ」の作家としてご活躍。
車の整備工として勤めるかたわら作品制作を行っていた加藤さんは、アルミニウムやワイヤーブラシなど身の回りにある道具や素材を用いた作品で注目を集め、1969年には全国的に評価の高い新人が選出される「現代美術の動向展」(京都国立近代美術館)に選出されます。
群馬NOMOグループの「NOMO」とは、Non Homo Sapiensの略で、近代的な人間的価値観を否定し、人間存在を根底から見直すという意味が込められているそうです。
また、英語の「No More(繰り返さない)」の意味も含むそうです。
広々とした空間。未来都市のような巨大な作品の数々に圧倒されました。
鮮やかな青が印象的な2004年の作品「天と地の間」
割り箸・木・水性塗料で制作されたパーツを、すべて20度の角度に設定。
10日間かけて設置されたそうです。
日常に埋もれていく産業製品などに息吹を与える加藤さんの作品。
人間らしさも伝わってきます。
また、この日は舞踊家・田中泯さんのダンス「物とカラダの間で」を上演。
静かな空間での足音と凛とした表情。そこにいる人々がその姿に引き込まれます。
大量の砂鉄で制作された 2013年の作品「環」
この作品の前で舞う姿は、加藤さんの創作人生そのものを表現していたようにも感じました。
1989年に共演したお二人。この作品は、お二人の「年輪」のようにも見えました。
今回の展覧会は、驚くような不思議なご縁がたくさんありました。
そして、短い時間ではありましたが、加藤さんに感想もお伝えできました。
「創造力は芸術家の特権ではない。若い貴方が芸術家であるなら人とヒトを繋ぐきっかけを創ることにほかならない。私も老いた。それでも、もう少し一人の現在でありたいと思う。」
-「社会芸術”自力更生車+α計画”2010 in 宇都宮とその周辺」(2010年)