大野一雄フェスティバル2013
再び、時代の魂としての身体表現
10月12日、横浜にある
BankART 1929で開催中の『大野一雄フェスティバル2013』へ行ってきました。
2004年第1回のフェスティバルで「時代の魂としての身体表現」というテーマで大野一雄自身に焦点を当てたプログラムを展開。
フェスティバルは規模を拡大し、視野を広げ、今年で10年目を迎えられたそうです。
アーカイヴ資料展示として、大野一雄舞踏研究所の資料より、舞踏家、舞踊関係者等の証言を収録したインタビュー映像集も公開。
記念すべき年、そして自分にとっての記念の日に選んだイベントは、フランスコンテンポラリーダンスを感じること。
10月12日、13日のプログラムは、ユヴァル・ピック
「Danse Tout Terrain」
Danse Tout Terrainとは、「あらゆる場所で踊る」の意。
リヨン都市共同体(グラン・リヨン)にあるリリュー・ラ・パプ国立振付センターのカンパニーの初来日公演です。
ディレクター、ユヴァル・ピック振付「Play Back」とフレデリック・グラヴァルによる新作「BWV245」の2本立て。いずれもヨハン・セバスチャン・バッハの楽曲をテーマとするプログラム。
彼らが愛するバッハの曲を「プレイリスト」に集め、バッハの真髄に迫ります。
会場となったBankART Studio NYK。
NYKホールは、1953年に竣工された港湾倉庫時代の姿をとどめるコンクリート打放のハードな空間。
イベント・展覧会など多目的スペースとして利用されています。
今まで開催された多くの展示とはまた違った空間。
暗くて広々とした空間には、ほぼ同じ目線のステージと椅子。
緊張の空気が流れていました。
ダンサーたちの強い視線、汗、呼吸。
制御がきかなくなるまで追い詰められた表現には圧倒されるものがありました。
また、レセプションでは貴重な体験をさせていただきました。
溝端様・赤沼様をはじめ皆様、ありがとうございました。
この世界はとても広く深い。
Danse Tout Terrain あらゆる場所で踊る