緑豊かな砧公園の一角に位置する
世田谷美術館へ、
「アンリ・ルソーから始まる素朴派とアウトサイダーズの世界」展を観に行ってきました。
「パリ市の税関に下級官吏として22年間勤めていたアンリ・ルソーは、「画家」としての自分を信じ、技術の拙さから、いかに物笑いのタネにされようと、描くことをやめませんでした。」
今回のパンフレットの始まりは、こう記されています。
その後も彼の絵画世界は近代美術の巨匠たちを魅了し、多くのファンを生んでいます。
今回の展覧会は、ルソー以降世界中で見出された「アウトサイダーたち」
特に美術の専門教育を受けず、ただ描きたいという強い衝動によって創作を行った人々にスポットを当てます。
その中でも、カミーユ・ボンボワ 「三人の盗賊たち」の可愛らしく不思議な絵や、
ピエトロ・ギッザルディ、イヴァン・ゲネラリッチなど、その画家の生き方をもっと知りたくなる魅力的な作品が記憶に残りました。
また、今回電車内の展覧会広告に使われた、アウグスト・ヴァッラ「森のトカゲ」からわかるように、大人も子供も楽しめる空間になっていたことは、とても考えられていたと思います。
テーマにあるように、ごく普通の日常生活を送る私たちにとって「美術とともにある」ことについて考えさせられました。
美術を愛する気持ちが強く表現された作品を前にして、背筋が伸びる思いでした。
この空間が大好きです。
これからも、新しい発見をしていきたいと思います。
写真は、ルソーキャンディー(ソーダ味)
ルソー「フリュマンス・ビッシュの肖像」
ビッシュの顔のキャンディーは、私たちを笑顔にしてくれます^^