望郷~夢見るたくわん 広告に見る「タクワン貿易」と日本文化展に行ってきました。
場所は横浜にある
JICA横浜 海外移住資料館。
日本人の海外移住は100年以上の歴史を重ねてきました。
まだ移住者が船で海外に渡っていた時代、今のように輸送網も整備されておらず、ふるさと日本のものは何ひとつとして簡単には手に入りませんでした。
もともとは、仲間同士で食材や調味料などを細々と日本から送ってもらったことに端を発し、それを専門に扱う店や貿易商が現れ、事業として発展していったとのことです。
味噌や醤油、酢など保存のきく調味料などが中心でしたが、ふるさとの味「たくわん」を輸入していたことから「タクワン貿易」と呼ばれるようになったようです。
今回の展示は、その歴史を新聞広告や缶詰ラベル、日系商店などの資料から紹介しています。
色彩に富んだレトロな缶詰ラベルはとても斬新でした。
また、広い館内には立派な常設展示で海外移住の歴史が学べるようになっています。
年表や文献をはじめ、移住の背景が展示してあります。
移住者の家庭生活を再現した食事のサンプルもあり、かなり見応えがありました。
今回の展示を通じて、当時の移住者の日本食に対する憧れや望郷の気持ちが「たくわん」に込められていたのが伝わってきました。
また、こちらの資料館の隣には最近話題の
「カップヌードルミュージアム」があります。
(カップヌードルミュージアムの正式名称は「安藤百福(あんどう ももふく)発明記念館」)
世界初&日本発のカップめん「カップヌードル」が発売されて今年で40年だそうです。
会場は、たくさんの人で賑わっていました。
海外に移住し、それぞれの国や地域で新しい文明作りに参加されたり、
世に新しい食の形を届けてくれたり・・・。
このような方々のおかげで、今の便利な暮らしがあるんですね。
改めて感謝です。
共通して言えること、それは
「最後まであきらめない執念」
学べて楽しめる街、横浜。
またひとつ発見しました。