また一人偉大な方がお亡くなりになりました。
最晩年まで踊り続けた国際的な舞踏家の大野一雄さんが、1日午後、呼吸不全のため横浜市内の病院で死去されました。103歳でした。
顔を白塗りにし生命力を感じさせる表現で、世界に「BUTOH(舞踏)」ブームを巻き起こした最年長の舞踊家です。
1906年、北海道函館生まれの大野氏は、日本体育会体操学校(現在の日本体育大学)卒業後、日本のモダンダンスの創始者、石井漠氏に師事。
のちに日本のモダンダンス界の中心的存在だった江口隆哉と宮操子による、江口・宮舞踊研究所に入所しました。
三島由紀夫や渋沢龍彦ら文学者をも強く刺激する存在でもあったそうです。
世界でもその実力は高く評価されています。
100歳を超えてもなおも舞台に立ち続け多くの人に影響を与えてこられました。
ご冥福をお祈りいたします。
1977年に発表された大野一雄氏の代表作「ラ・アルヘンチーナ頌」について
http://madar.exblog.jp/7236788