千葉県佐倉市にある
DIC川村記念美術館。
現在開催中の『静かに狂う眼差し―現代美術覚書』展へ行ってきました。
DIC川村記念美術館は、DIC株式会社が運営する美術館として1990年に開館。
緑豊かな北総台地の自然に恵まれ、隣接するDIC総合研究所と合わせて約30ヘクタール(9万坪)の敷地内は、樹木200種、草花500種を超え、野鳥や昆虫も数多く生息しているそうです。
館内の日本画展示室奥にある眺めの良い立礼式茶室。
そこからの景色も素晴らしく、心落ち着く時間となりました。
夏らしい爽やかな味わいの「ラリー・ベルの梅シロップの錦玉」は、京都で工房を構える
和菓子店 青洋さんが、今回の展覧会をイメージして創作したオリジナル和菓子。
ラリー・ベルの作品表面に見える虹色を、5色の錦玉を流して表現したそうです。
『DIC川村記念美術館×林道郎 静かに狂う眼差し―現代美術覚書』展は、美術館のコレクションの中心をなす現代絵画約90点を、美術評論家の林道郎さんが独自の視点で再構成されている企画展です。
会期中の講演会や様々なギャラリートークなどを通じて、いろいろな角度からも楽しむことができそうです。
また、今回の展覧会で印象的だったのは告知物等一式のデザインです。
デザイナーの
矢嶋大祐さんが制作。
メインビジュアルとなっている、ジャスパー・ジョーンズの《ハイスクールの日々》
靴の先端の「キラリ」と光る部分(銀箔)には、矢嶋さんのこだわりと観る側への想いを感じました。
最後に・・・今回の鑑賞のきっかけをつくってくれた方がいます。
改めまして、ありがとうございました。
雨と緑と美術館。
この土地ならではの時間の感覚。
季節ごとに訪れてみたい美術館です。